結婚相談 埼玉からの良いご提案
大恋愛が苦手でも、コンプレックスを感じる必要はない。恋愛体質でなくても、″エコ恋愛″のツボ(後述)が分かれば結婚できる。深い愛情は、結婚してから育めばいい。
そう、恋愛力と結婚力は、まったく別物なのだ。
今回、様々な角度から恋愛と結婚を探ってみて、改めてそれを確信した。
深掘りしたのは、恋愛と結婚の歴史や社会経済、トレント、心理学、脳科学、生理現象、家族関係や男女関係など。
「トレント」では編集者で評論家のY田五郎氏、「心理学」では心理学者でK沢女子大・人文学部のT田隆教授、「脳科学」では神経内科医師で医学博士のY山公啓氏、「家族関係」では精神科医で評論家のS藤環氏、そして昨今の「男女関係」では臨床心理士でM治大学・文学部教授のM富祥彦氏や恋愛エッセイストのS凪洋介氏など、そうそうたる顔ぶれにお話を伺った。
興味が深い分野から、ご一読いただければと思う。
取材の過程では、予想外の事実も次々露見した。
不況と恋愛・結婚の深い関わり、恋愛脳が3年しかもたないこと、ヒッピーと草食化の意外な関係性、そして、恋愛と結婚がやっぱり相容れる存在ではないこと……など。
ぜひその辺りも、楽しみにしていただければと思う。
燃え上がるような″バーニング恋愛(熱愛)″や恋愛万能主義は、もはや過去の遺物でしかない。
私個人はそれを否定しないが、いまどきの若者や出産のタイムリミットが迫るアラフォーは、本能的にそれを察知し″エコ恋愛″へと走っている。
本書が彼らの深層心理や、改めて「恋愛とは?」「結婚とは?」を考える一助になれば、これほどうれしいことはない。
また、当の20〜30代独身男女の皆さんには、少しでもこう感じて欲しい。
「ここ何年も、恋愛に縁や興味がない私(僕)つて、別にヘンじゃないんだ」と。
そもそも、恋愛とは何だろう。
それを、空気や水のごとく「生きていくうえで絶対不可欠なもの」と定義する書物は、私が知る限りほとんどない。
「恋愛とは、熱病のようなものだ」と定義したのは、Sタンダール。
T崎潤一郎は「一つの芝居」、D宰治は「非常に恥ずかしいもの」、Bナールは「人を強くすると同時に弱くするもの」だと唱えた。
むしろ「恋愛などしないほうが、人生スムーズにいく」と見る向きも多い。
一方、S省堂の『新明解国語辞典』第六版は、「恋愛」を次のように定義する。
特定の異性に対して他の全てを犠牲にしても悔い無いと思い込むような愛情をいだき、常に相手のことを思ってば、二人だけでいたい、二人だけの世界を分かち合いたいと願い、それがかなえられたと言っては喜び、ちょっとでも疑念が生じれば不安になるといつた状態に身を置くこと。
少々長いが、「他の全てを犠牲にしても悔い無いと思い込むような〜」の一文に着目すれば、「犠牲にしたくない」と思うものが多ければ多いほど、恋愛感情は生まれにくい、と見ることができる。
物質的に枯渇した戦後の混乱期に比べれば、多くが満たされた現代の成熟化社会は、恋愛感情を抱きにくい社会とも言えよう。
それでも日本では、少なくとも90年代前半のバブル期までは「恋愛」を軸にモノが売れるシーンが数多く存在した。
高級ホテルやレストラン、クルマ、酒、ファッション、海外ブランド……80年代後半、若者はクリスマスやバレンタインデーが近づくと「早く恋愛して恋人を作らないと」と焦った。
いや、正確には「焦るべきだ」と煽るマスコミに踊らされ(フリをして)、恋愛消費に身を投じた。
当時の若い男女にとって、周りが「いい」と認める異性と付き合うことは一種のステイタスでもあった。
恋愛は″趣味″と言うより、周りに自慢できる″特技″だったわけだ。
ではいつから、恋愛が「焦らなくてもいい」「自慢するほどじゃない」「してもしなくてもいい」もの、いわば″趣味″の領域に入ってきたのか。
「大きな転機は、バブル崩壊後にあったと思う」と話すのは、数多くのテレビ出演でも知られる評論家のY田五郎氏だ。
Y田氏はバブル絶頂期の89年まで、当時「デートマニュアル」として一世を風扉した『HOt‐DOg PRESS』(K談社。04年12月に休刊)の編集部にいた。
その後、約10年間女性誌などを担当、99年に編集長として再び『HOt‐DOg PRESS』に戻った際、すっかり変貌を遂げた男女の恋愛観に驚いたという。
「99年の時点で、若い女性(おもに大学生)に『デートでどこに行きたいか』と聞くと、1位がディズニーランド、2位、3位あたりに『回転寿司』『焼肉食べ放題』がランクインするようになっていた。
バブル期には考えられなかった″おうちでまったり″も、すでに99年当時からデートの定番でした」(Y田氏) Y田氏はこれを、「恋愛が″ハレ″ではなく″ケ″の場に入ってきた証し」と見る。
バブル崩壊後の90年代半ば以降、恋愛が″ハレ″の場から遠ざかり「回転寿司」や「おうち」など″ケ″の場に移ったことで、恋愛特有の非日常感やドキドキワクワクする感情が失われていったのではないか、というのだ。
定番化する「おうちでデート」 私も同意見だ。
99年といえば、消費が恋愛を中心に回っていたバブル経済がすっかり過去のものとなり、代わって「癒し」という言葉が新語・流行語トップテンに入賞した時代。
着飾って街へ出て美味しいモノを食べて、といったイケイケドンドンの″ハレ″の場より、若者たちは癒しを感じる″ケ″の場を好むようになった。
バブル崩壊後の90年代半ば以降、一般的なデートスポットが「カラオケボックス」や「カフェ」「マンガ喫茶」など、日常の延長(いわば″ケ″)の領域に入っていった。
05年以降は、さらにその傾向に拍車がかかった。
デートの場が、どんどん「イエナカ」へと向かっているのだ。
いまや20代の独身男女がデートする場所」のトップは「カレ(またはカノジョ)の家」、なんと65%がそう答える(06年 D通トレントボックス「20代、30代男女の最新デート事情!」)。
実は現在、20〜30代の未婚男女のうち7〜8割が、親と同居している(05年 国立社会保障・人口問題研究所「第13回出生動向基本調査」)。
少なからず″親の目″を気にしなければならない環境にもかかわらず、「おうちでデート」はすっかり定番化。
もはや「親に(恋人を)紹介しづらい」とたじろぐシーンは少ない。
こんな言葉を洩らす男女にも、よく出会う。
「カレシといると、いつもママが乱入してきて超笑えるんですよ」、「カノジョが夕飯まで残ってると、両親も喜ぶ。デート代も浮くからいい」、親も「ウェルカム」の恋愛。
恋愛感情を盛り上げるのは、昔から「実現が難しい恋」「道ならぬ恋」と相場が決まっていたはず。
私は大学時代、N大芸術学部・映画学科で脚本を専攻したが、「男女のあらゆる感情の根源を学べ」と、Sイクスピア文学や「ギリシア悲劇」(『オイディプス王』『メディア』『アガメムノン』など)を徹底して教え込まれた。
そこに出てくるのは、決まって略奪愛や近親相姦、不倫関係など。
さすがに遠距離恋愛や年下婚といった現代調の″柳″はないが、『ロミオとジュリエット』のように「親が敵同士」といった設定は数多く登場する。
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